東京・新宿の有名ホストクラブ「クラブ愛本店」の経営会社が、約１億３０００万円の所得隠しを指摘されていたことがわかった。

所得隠しを指摘されたのは、新宿・歌舞伎町のホストクラブ「クラブ愛本店」を経営する「愛田観光」。関係者によると、「愛田観光」は支払い記録が残らない現金払いの客の伝票を偽造し、「ロマネコンティ」や「ドンペリニヨン」など高額な酒の代金を売り上げから除外していたなどとして、東京国税局から去年までの６年間に約１億３０００万円の所得隠しを指摘されたという。

東京・新宿の歌舞伎町にある老舗ホストクラブ「クラブ愛本店」を営む「愛田観光」（東京都新宿区）が東京国税局の税務調査を受け、２０１３年６月期までの６年間に約１億３千万円の所得隠しを指摘されたことが１０日、分かった。

赤字の決算期があり、追徴税額は重加算税を含め数百万円とみられる。

関係者によると、現金で高額の支払いをした客の伝票を偽造して売り上げを一部除外しており、国税局は悪質な仮装隠蔽を伴う所得隠しと判断したもようだ。

信用調査会社によると、愛田観光は７７年設立で、１３年６月期の売上高は約１１億５千万円。

長女私物化のホストクラブ『愛』　背任罪で刑事告訴も視野に

おなじみシャンパンタワーに、100万円以上のお酒のオーダーが次々と入っていた新宿歌舞伎町の伝説のホストクラブ『愛』。しかし、そんな栄華を極めた『愛』が、創設者で「夜王」と称された愛田武氏（74才）が脳梗塞で倒れて以来、危機を迎えているという。経営難に陥ったのは、30年近く『愛』でまじめに事務職を続け、その後経営を任された長女の豹変が原因だった。

武氏の妻・榎本朱美さん（83才）は、この7月、『愛』本店で緊急会議を開いた。この席には、朱美さん、長女、次女、ら幹部に加え、老人介護施設から許可をもらい、愛田氏も出席した。

「“もう長女に経営を任せておけない”そう覚悟を決めた私や次女、それに幹部たちで、これまでの会社の私物化、お金の横領、そして税金滞納について、彼女を徹底的に追及しました。背任罪で刑事告訴する用意があることもその時に伝えてあります。

でも、この期に及んでも、あの娘は“私物化なんかしてない”“業務上必要なお金だ”と、平気で言うんです。あの娘が平然と言い訳するのを目の当たりにして、私も我慢できませんでした。“お父さんの会社をなんだと思ってるんだ！ おまえはもう二度と姿を見せるな！”って怒鳴りました。でも、あの娘は聞く耳を持たず、議論は平行線のまま、なにも解決せずに終わってしまったんです。彼女は、いまだに社長の座を降りようとさえしません」

この長女の行動を受けて、ついにアドバイザーの高岡氏もさじを投げてしまった。そして8月下旬、長女は、『愛』を別のホストクラブに身売りするとし、現在、他店の幹部と話し合いの場が持たれているという。

「主人と43年間守ってきた店が、別の店になってしまうかもしれないなんて、ただただ悔しくて…。このままでは、私は死んでも死にきれません…」（朱美さん）

この件について、長女に話を聞くべく、『愛』本店に取材を申し込んだが、店のスタッフは、「今はわれわれも彼女と連絡が取れないんです」と言うばかり。再三にわたって長女の携帯電話に連絡したが、一切応答はなく、回答を得ることはできなかった。