あおり運転で指名手配 宮崎文夫容疑者(43)「殺すぞ」叫びながら殴った疑い
あおり運転をして高速道路で車を停止させ、男性を殴った疑いで、警察は、傷害の疑いで43歳の男の逮捕状をとり、全国に指名手配した。
指名手配されたのは、住居不詳・職業不詳の宮崎文夫容疑者(43)。
宮崎容疑者は8月10日、常磐自動車道で24歳の男性が運転する車にあおり運転をしたうえ、高速道路で男性の運転する車を停止させ、「殺すぞ」などと叫びながら男性の顔面を複数回殴った傷害の疑いが持たれている。
宮崎容疑者の行方はわかっておらず、警察は宮崎容疑者の顔写真を公開し、全国に指名手配した。
警察は、宮崎容疑者の関係先に捜査員を派遣したが、身柄の確保にいたっていない。
宮崎容疑者の車には女性が同乗していて、宮崎容疑者が男性を殴る様子などを携帯電話で撮影していたが、警察は、この女性についても、事件への関与について慎重に捜査している。
これまでの取材で、宮崎容疑者が乗っていた車は、神奈川県内のディーラーから代車として貸し出されたもので、宮崎容疑者は期限内に返却せずに、犯行に及んでいたとみられている。
「あおり傷害」の被害者が使用していた車から手配男の指紋が検出
茨城県の高速道路で車を運転していた男性が「あおり運転」をされた上、殴られた事件で、傷害の疑いで指名手配された43歳の男の指紋が被害者の車の窓付近から検出されていたことが分かった。
宮崎文夫容疑者は今月10日、茨城県守谷市の常磐自動車道で、24歳の男性が運転する車を「あおり運転」をして停車させた上、「殺すぞ」などと怒鳴りながら男性の顔を数回殴ってケガをさせた疑いで17日未明、指名手配された。
その後の捜査関係者への取材で、被害にあった男性の車から、宮崎容疑者の指紋が検出されていたことが新たに分かった。ドライブレコーダーの画像では、宮崎容疑者は運転席に座っている男性を窓越しに殴っていたが、指紋は、運転席側の窓付近に付着していたということで、これが容疑者の特定につながったとみられている。
警察は情報提供を呼びかけている。
【情報提供先】取手警察署0297-77-0110
車返却の代理人は「彼の会社の従業員」。高級SUVを警察が検証
茨城県の常磐道であおり運転をされて男性が男から暴行を受けた事件で、問題の車はディーラーに返却されましたが、返却しにきたのは車を借りた男性の会社の従業員だと名乗っていたことが新たに分かりました。
10日、茨城県で車を運転中の男性が白い車にあおられて停車させられて男に顔を数回、殴られました。この白い車は先月、神奈川県のディーラーから3日間の約束で貸し出されたものでしたが、22日間にわたって使用され、11日に突然、代理人らが返却に訪れたということです。捜査関係者などへの取材で、この代理人らは「車を借りた彼の会社の従業員だ」と名乗っていたことが新たに分かりました。車は約20日間で2000キロほど走行していたということです。警察は詳しい経路を調べています。
宮崎プロパティマネージメント株式会社
「宮崎は親族が所有するマンションを受け継いで、不動産の管理や賃貸業を始めたようだ。不動産コンサルティングも手掛けているという。ビジネスマン向けのWEBマガジンでは背広を着て、顔出しでインタビューに応じたりもしている。
羽振りはよかったようで、インスタグラムにアップされているのは、フェラーリの写真から、寿司、天ぷら、ステーキなどの食べ物の写真まで。贅沢な暮らしぶりが窺える」
宮崎文夫容疑者、所有マンションでもトラブル
8月10日に茨城県守谷市の常磐自動車道で起きた「あおり運転暴行」事件で全国に指名手配された宮崎文夫容疑者(43)が、所有する大阪市内のマンションでも住民に迷惑行為を繰り返していたことがわかった。
宮崎容疑者が所有する大阪市内のマンションの住民が証言する。
「10年以上前までは、宮崎の親族の女性がオーナーでしたが、宮崎が相続したようです。以降は管理会社がコロコロ変わり、トラブルが続いて大変です。なぜか電気が停められてエレベーターが動かない日もあった。本人も奇声を上げたり、警察沙汰を起こしたり、近寄りがたい人でした。
何より迷惑だったのは、駐輪場として住民が使用していた1階の共有スペースに何の通達もなく自分の自家用車を置いていたこと。住民は自転車が置けなくなってしまった。オーナーなので文句も言えず、泣き寝入りするしかなかった」
その共有スペースには、今回の事件で使われたと思われる白いBMWも駐車されていたという。
「最近はサングラスに帽子という芸能人みたいな格好で毎日出歩いていました。同じような格好をした女性もよく一緒に見かけました」(同前)
宮崎容疑者は関西の有名大学出身だ。約1年半前に再会したという大学の同級生はこう証言する。
「突然、『今度、新規事業を立ち上げるので相談に乗って欲しい』と高級ホテルに呼ばれ、食事をしました。羽振りは良さそうでしたが、精神的に参っているように見えました。『危ない人たちに狙われている』『ホテルに泊まっていても向こう側から狙っているんだ』など、理解しがたいことを言っていた。同級生の間でも彼の体調を心配する声は出ていました」
8月16日(金)の深夜、大阪市内にある宮崎容疑者のマンションを茨城県警の捜査員が訪れた。数名の捜査員が防刃チョッキを着用しており、現場には緊張が走った。だが、宮崎容疑者がマンションから出てくることはなかった。