当たり屋ホスト逮捕 歌舞伎町などで余罪100件超
新たに逮捕・歌舞伎町の元ホスト、タクシーに“当たり屋行為”
2016年5月17日(火)
タクシーにわざとぶつかって現金を要求する、いわゆる「当たり屋」行為で東京・歌舞伎町のホストグループが摘発された事件で、新たに23歳の元ホストの男が逮捕されました。
古賀稔彦容疑者は同僚だったホストの青木優介容疑者(28)とともに去年10月、東京・新宿区の路上で、タクシー運転手の男性(67)から現金を脅し取ろうとした疑いが持たれています。警視庁によりますと、まず古賀容疑者がタクシーに乗って男性を細い路地に誘導し、その後、歩行者を装った青木容疑者が現れてタクシーにわざとぶつかり、「営業できなくなるぞ」などと男性に因縁を付けたということです。古賀容疑者は「青木容疑者と20回くらいやった」と容疑を認めていますが、青木容疑者は否認しています。警視庁は、このグループが歌舞伎町周辺で数百回にわたって当たり屋行為を繰り返したとみて調べています。
歌舞伎町で当たり屋行為か、ホスト3人再逮捕
2016年3月7日(月)
東京・新宿区で数百人のタクシー運転手に対し、示談金名目で当たり屋行為を繰り返していたとみられるホストの男3人が、警視庁に再逮捕されました。
再逮捕されたのは新宿区・歌舞伎町のホスト、青木優介容疑者(28)ら3人です。
青木容疑者らは先月7日、新宿区の路上でタクシーにわざとぶつかり、運転手に対し「穏便に済ませてやろうか、示談でもいいぞ」などと言って、現金5万4000円を脅し取るなどした疑いが持たれています。青木容疑者らは去年3月以降、数百人のタクシー運転手に対し、当たり屋行為を繰り返していたとみられています。
警視庁によりますと、仲間の1人がタクシーに乗って細い路地まで誘導し、青木容疑者がすれ違い様に紙袋をタクシーにぶつけて、けがをしたように装っていたということです。
青木容疑者は「いつの事だか分からないので認める訳にはいかない」と容疑を否認しています。
走っている車にわざと接触し、金を要求する、いわゆる「当たり屋」。逮捕されたのは、これまでにも同様の犯行を繰り返してきたホストの男だった。
東京・新宿区の大通りを走るタクシー。乗客の指示で、車は、狭い路地へと向かった。その時、画面右側から飛び出してきた男と接触。
車載カメラは、このあと運転手に詰め寄る男の様子をとらえていた。
青木優介容疑者とみられる男「勘違いしないでほしいけど、結構思っているよりも重大なことだから、俺次第で」
運転手「どうすればよろしいですか?」
青木容疑者とみられる男「どうすればよろしいって、何だよ」
運転手「お金を要求されてるんですか?」
青木容疑者とみられる男「(現金を)要求しているとは言ってない。別にそれでもいいよって。選択肢だから」
暗に運転手に金を要求する男。
男は、いわゆる「当たり屋」だった。
フラッシュがたかれる中、警察署から出てきたのは、16日、恐喝未遂の疑いで逮捕された東京・新宿区歌舞伎町のホストクラブ従業員・青木優介容疑者(28)。
2015年10月、同じホスト仲間2人とともに、新宿区の路上で、タクシーにわざとぶつかり、運転手から示談金として、現金を脅し取ろうとした疑いが持たれている青木容疑者。
6年前にも、当たり屋行為で逮捕された過去が。
2010年、青木容疑者が、逮捕容疑とは別のタクシー運転手から金を脅し取った一部始終をとらえた映像。
「急いでいる」と、運転手をせかす男。
向かわせたのは、狭い路地。
すると、男が接触した。
タクシーにわざと接触したこの男こそ、今回逮捕された青木容疑者。
タクシーに乗っていた男もグルで、「乗客役」として、青木容疑者が待ち構える現場に連れて行った。
青木容疑者「お客さん、申し訳ないんですけど、4〜5分時間ありますか? お巡り呼ぼうか考えてるんですよね」、「僕も、警察行くとか考えてるわけじゃないんですよ」
共犯の乗客役「自分なんか責任感じてるというか…」
青木容疑者「何でですか? お客さん、悪くないですよ」
運転手「急いでくれって言われて…」
青木容疑者「それをお客さんのせいにしちゃ、まずいじゃないですか」
助手席に乗り込み、乗客役の共犯者とともに、運転手を動揺させようとする青木容疑者。
青木容疑者「あぁ、どうしたらいいんだろ…」、「別に、俺もさ、示談してくれればいいんです。5万〜6万だったら話つくんじゃないですか」
運転手「じゃあ6万で…」
示談を持ち出し、まんまと6万円を手にした青木容疑者。
青木容疑者「(人が)出てくるかもしれないところはさ、もう少し、気をつけて走ってくれたらいいなと思うんで。これ以上のことは言わないんで」
運転手「申し訳ありません」
青木容疑者「頑張ってやってください」
運転手「はい、ありがとうございます」
今回、青木容疑者が「当たり屋行為」を行ったとされる現場を取材した。
目撃した人は「多い時には、月に3〜4回はやっていたのではないか」、「言い争っているのは、しょっちゅう。偉そうな感じで」、「雨の日も傘を差しているんだけど、当たった時にタクシーの前に傘出して、傘壊れてぶつかったみたいな」などと話した。
青木容疑者は、「タクシーと小競り合いはしたが、金は要求していないので認められない」と供述しているという。
調べに対し、容疑を否認しているという青木容疑者。
一方、同じく逮捕されたホスト仲間は、「ことしは1回だけで、去年はいっぱいやりました」と供述しているという。
こうした「当たり屋」被害は、都内で2015年から、100件以上あったといい、警視庁は、青木容疑者らの関与を調べている。
今回一緒に警察に御用となった
佐藤謙(さとうけん)氏22歳・宮沢晋(みやざわすすむ)氏28歳
東京・歌舞伎町で、タクシーにわざとぶつかり、運転手の男性から現金を脅し取ろうとしたとしてホストクラブの従業員の男が逮捕されました。
運転手:「警察呼ばないといけないので…」
容疑者:「俺、これから出勤だからさ、俺は俺でやらせてもらう」
歌舞伎町を走るタクシーの車載カメラの映像です。ホストクラブ従業員の青木優介容疑者(28)は2人の仲間と共謀して去年12月、タクシーにわざとぶつかり、運転手の男性から現金を脅し取ろうとした疑いが持たれています。警視庁によりますと、3人のうち一人が客としてタクシーに乗って狭い路地に誘導し、別の一人が通行人を装ってわざとタクシーにぶつかっていました。警視庁は、青木容疑者が去年3月から少なくとも50件以上の当たり屋行為を繰り返していたとみて調べています。