川崎重工、A350のエンジンMRO参入へ JAL導入合わせ20年度以降
川崎重工業(7012)は、エアバスA350 XWB型機用エンジンのMRO(整備・改修・オーバーホール)事業について、2020年度以降の参入を目指す。日本航空(JAL/JL、9201)のA350導入時期に照準を合わせ、進出準備を本格化させる。
A350のエンジンは、英ロールス・ロイスが「トレントXWB」を独占供給。川崎重工はロールス・ロイスのリスク・アンド・レベニューシェアリングパートナー(RRSP)として、中圧圧縮機(IPC)モジュールの設計や製造、組立を担当している。
A350 XWBは3機種で構成。座席数はメーカー標準仕様で短胴型のA350-800が280席、標準型のA350-900が325席、長胴型のA350-1000が366席。A350-900の量産初号機は、2014年12月にカタール航空(QTR/QR)へ引き渡された。4月末時点で、A350 XWBは世界43社から803機受注しており、現在は5社が20機を運航している。
日本の航空会社では、日本航空(JAL/JL、9201)がボーイング777型機の後継機として、A350-900とA350-1000を合わせて最大56機導入。確定発注はA350-900が18機、A350-1000が13機の31機で、オプションの残り25機の機種は今後決定する。運航開始は2019年の予定で、777を6年程度で置き換える。
川崎重工はJALやロールス・ロイスと協調し、当初は国内でMRO事業を展開する計画。JALが運航するA350向けエンジンの試運転から受注し、分解組立や修理にも進出する。すでに自衛隊機向けMRO事業を手掛けているが、民間機向けは新規投資が必要なことから、段階的な参入を目指す。
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【最終更新日】 2016年5月25日(水)
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