AKB48小嶋陽菜 にゃんにゃん仮面、大島優子「わんわん警察」と対決 “田舎芝居”
アイドルグループ「AKB48」の小嶋陽菜さんが扮(ふん)した謎の立候補メンバー「にゃんにゃん仮面」が18日、HARD OFF ECOスタジアム新潟(新潟市中央区)で開かれた「第8回AKB48選抜総選挙」の開票イベントで、4万71票を獲得し16位に入った。小嶋さんはOGメンバーの大島優子さん扮する「わんわん警察」とステージ上で一芝居打ったあと、仮面をはいで正体を明かし、卒業を宣言した。にゃんにゃん仮面こと小嶋さんのステージの一部始終は……。
16位とにゃんにゃん仮面の順位が発表されると、「2222年2月22日生まれ。ネオ秋葉原出身で、“未来から来た謎のメンバー”」と紹介する映像が流れ、にゃんにゃん仮面が登場、「新潟の皆さん、にゃんにゃん仮面です!」とあいさつ。そこへ大島さんが犬の仮面をかぶって、「わんわん警察特別捜査官」として現れ、「あそこにいたぞ! にゃんにゃん仮面、タイムスリップ禁止法により逮捕する!」とにゃんにゃん仮面に詰め寄った。にゃんにゃん仮面は「ちょっと待ってください。応援してくれた皆さんにまだスピーチが終わってないのに」と訴え、わんわん警察が「そうか。じゃあ少し時間を与えよう」と猶予を与えた。
気を取り直してにゃんにゃん仮面が「というわけで未来から来た私に投票してくださった皆さん、本当にありがとうございました」とあいさつ。わんわん警察が「終わった?」とまた登場し、まだ言いたいことがあるというにゃんにゃん仮面に「お礼のコメントを言った方がいいね。票数は愛だからね。じゃあ」とわんわん警察が大島さんの名スピーチになぞらえてアドバイスし、舞台から去った。
その後、にゃんにゃん仮面が「このような“田舎芝居”が10分続く予定だったんですけれど、皆さんが気にしているのはそこじゃないなと私も感じたので。今朝、いろいろ報道があったので小嶋陽菜としてお話させていただきたいと思います。にゃんにゃん仮面は小嶋陽菜でした」と仮面とネコ耳を取って小嶋さんがスピーチを始めた。
小嶋さんは「なぜ今回出馬したかというと、最後に総選挙に出たいと思ったからです。私の総選挙は皆さんの前でスピーチした『卒業しようと思いましたが、しません』って言ったあの2年前で終わっていました。なので去年は出馬しませんでした。でも最後に出馬して、少しでもAKB48のためになればいいなと思って、今回こういう形で出馬させていただきました」とにゃんにゃん仮面として参加した経緯を説明。
その後、意を決したように「今朝、スポーツ紙などで報じられていました……皆さん、『えーっ』という準備はできてますか?」と会場に呼びかけると、「私、小嶋陽菜はAKB48をやっと卒業しまーす」と宣言。会場の「えーっ」の声に不満げな小嶋さんは「えーっがちっちゃい! 卒業します!」とまたマイクを向け、大きな「えーっ」の歓声に「たくさんの『えーっ』をありがとうございます。発表はしましたが、時期などは決まっていません。たかみなみたいに、ああいう(卒業を宣言してから卒業するまで時間がかかった)ふうにならないようにしたいなと思います」とコメントし、笑いを誘った。
最後は「皆さんのお陰ですごく楽しかったです。もっともっとAKB48を楽しんでください。たくさんの応援ありがとうございました! ということで、ここでコマーシャル」と最後まで明るく、イベントを楽しんでいる様子だった。
小嶋さんは、1988年4月19日生まれ、埼玉県出身の28歳。「こじはる」の愛称で知られるAKB48の1期メンバーで、選抜総選挙では、第1回は6位、第2回は7位、第3回は6位、第4回は7位と“神7”の一角を担ってきたが、第5回は9位となり、第6回は8位に入り、昨年の第7回は不出場。今回は、自身そっくりの「2222年2月22日生まれ。ネオ秋葉原出身」という“未来から来た謎のメンバー”「にゃんにゃん仮面」が総選挙に参加していた。
AKB総選挙終了後、新潟市がバスの電光掲示板で粋な演出
AKB総選挙が終わり、会場となったHARD OFF ECOスタジアムからファンたちが戻ってきた新潟駅のバスターミナルに、人だかりができていた。その手には、みなカメラを構えて、バスを囲んでいる。
囲まれたバスをよく見ると、電光表示板がAKB総選挙の1位~4位である指原莉乃、渡辺麻友、松井珠理奈、山本彩になっている。
バスの後ろには「彼女たちの1年間のドラマはいつもここから始まる」とのメッセージも。さらにもう1台のバスの電光掲示板では、地元新潟のNGT48からランク入りしたメンバー、柏木由紀、北原里英、加藤美南を祝福した。
この電光掲示板メッセージのバス2台は実は新潟市が用意したもの。関係者はBuzzFeedの取材に「総選挙のあったスタジアムで、パソコンでメッセージデータを入力しました。順位の電光掲示板の入力はかなりタイトでしたね。3位の発表くらいから準備しました」とスピード勝負だったことを明かした。スタジアムと新潟駅を2往復くらいしかしていないので、見られた人はラッキーだったという。
1台のバスの電光掲示板にはこんな粋なメッセージもあった。
「また来なせや。NGT48のまち新潟」
総選挙がなくとも、NGTに、そして新潟の人に会いに来たくなる粋な演出だった。