再生のカギは草なぎ キムタクと中居の関係修復へのキーマン
グループ存続を表明したSMAPのメンバーは20日、全員がオフで、今後についてそれぞれ考える時間を過ごした。分裂は回避したものの、混乱は続いている。中でも、木村拓哉(43)と中居正広(43)の仲が悪化し、今後の活動に大きな影響を及ぼしかねない状況だ。SMAP再生のためにも関係修復が不可欠で、そのキーマンとなるのは、草なぎ剛(41)。癒やし系キャラの出番がやってきた。
20日は5人全員が休日だったが、ゆっくりとしていられる状況ではない。21日は、フジテレビ「SMAP×SMAP」の収録で全員が顔を合わせる。同番組の収録は中居と木村の“ツートップ会談”が行われた6日以来。この場が木村のジャニー喜多川社長(84)らへの直訴電話につながり、事態を一変させた。番組関係者は「これまでも危機に陥った時、この番組が解決の場になってきた。今回も転機になれば」と願っている。
周囲が心配しているのは「木村と中居の関係がデビュー以来、最も悪化している」こと。女性マネジャー(58)が主導した独立劇の中心にいた中居と、残留姿勢を貫いた木村。そこに確執が生まれた。分裂が回避された今、グループをけん引してきた2人の関係修復が最大の課題となる。
そのキーマンに浮上したのが草なぎだ。18日に生放送した「SMAP×SMAP」で謝罪した際、偶然にも木村と中居の間に立っていた。この場で草なぎは「5人で集まれたことを安心しています」と話した。国際パフォーマンス研究所代表で日大芸術学部教授の佐藤綾子さんは「文脈からは“感謝”の方がしっくりくる。“安心”という言葉になったのは本音が出たのでしょう」と分析する。
草なぎにとって2人は大切な存在。木村とは同じジーンズ好きで、古着を一緒に買いに行く仲。一方で「いまだに木村くんと会うと緊張する」と、敬意も払っている。
中居にも感謝の思いがある。ドラマのオファーが来なかった時期、「いつか来るから待とうぜ」と励ましたのが中居。実際に決まると、関係者に「ウチの草なぎをよろしくお願いします」とあいさつして回ったという。
そんな2人と一緒にステージに並ぶことはできなくなるかもしれないと不安に思っていた中、再び一緒に立つことができ「安心」という言葉が出たのだろう。