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蓮舫代表 無投票の動きで非執行部系は反発 民進党

pr_master_880-1465 9月の民進党代表選で、執行部内に蓮舫代表代行の無投票当選を模索する動きが出ている。現在の執行部の骨格を維持する狙いからだが、非執行部系は代表選後の人事刷新を主張しており、反発を強めている。

 非執行部系の細野豪志元環境相は9日、記者団に「新しい代表をしっかり支える立場に立ちたい。代表選の出馬は見送りたい」と語り、不出馬を正式表明した。蓮舫氏について「極めて有力な候補だ」と支援に前向きな考えを示した。

 蓮舫氏の支援の中核は岡田克也代表、枝野幸男幹事長、安住淳国対委員長ら執行部メンバーだ。岡田氏は4日の記者会見で「新しい人が力をつける中で選挙はきちんとやった方がいい」と語ったが、岡田氏側近は「野党の代表選は『コップの中の嵐』で世間の関心はない。無投票でいい」と対抗馬擁立の動きをけん制している。

 非執行部や中間派は、現執行部が影響力を維持する狙いがあると警戒する。中間派の旧維新の党グループの幹部は無投票について「頭(代表)だけ代わって体(執行部)はそのままになりかねない」と懸念を示す。党勢回復には政権を失った旧民主党の中軸が主導する現執行部の刷新が必要との意見も根強い。

 ただ、有力候補とみられた細野氏が非執行部系とたもとを分かったことで、対抗馬擁立はさらに難航しそうだ。細野氏との連携を模索してきた前原誠司元外相は戦略の練り直しを迫られ、9日にはリベラル系の赤松広隆元農相と会談して支援を要請。長島昭久元副防衛相らとの一本化で出馬を目指すが、「無投票阻止を掲げて前原氏を差し出すことはできない」(前原氏側近)と厳しい状況に追い込まれている。

 無投票になれば、蓮舫氏に白紙委任を与えることになる。大畠章宏元経済産業相のグループや旧維新グループなどは「無投票阻止」に向け連携できる候補を探っており、対抗馬擁立の動きはお盆明けにヤマ場を迎えそうだ。

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【最終更新日】  2016年8月10日(水)

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