飛鳥凛がロマンポルノで初ヌード!「ホワイトリリー」でレズビアン役
生誕45周年を迎えた成人映画レーベル「日活ロマンポルノ」のリブートプロジェクトとして製作された、中田秀夫監督作品のタイトルが「ホワイトリリー」に決定した。主演に抜てきされたのは、「仮面ライダーW」の人気アイドル・園咲若菜役で人気を博し、ドラマ「そして、誰もいなくなった」などに出演する飛鳥凛。初めてヌードを披露する飛鳥は、不退転の覚悟を胸に秘め撮影に挑んだ。
28年ぶりに完全オリジナルの新作を公開する同プロジェクトには、中田監督のほか塩田明彦監督、白石和彌監督、園子温監督、行定勲監督という第一線で活躍する5人の監督が結集。日活に入社し、ロマンポルノの現場で助監督を務めていた中田監督は師匠・小沼勝監督へ敬意を込め、旧作の魂を継いだレズビアンの世界を描くことを選んだ。
中田監督は、今回のテーマを「物理的な到達点を目指す男女の交わりではなく、エモーショナルな交わり合いを描く女性同士のラブシーンの方が美しく耽美的に撮ることが出来るだろうと考えたから」と説明。さらに、「師匠として尊敬する小沼監督の作品はラブシーンに遊びがあり、象徴的な見せ方をしていました。耽美的な世界を自分の作品で生み出そうと考えた時に出てきたテーマが、レズビアンだったのです」と語っている。
主人公・はるかに抜てきされた飛鳥は、「この『ホワイトリリー』の主演に選んで頂いた事はとても光栄でしたし、自分の中でもまさに“挑戦”となる作品でした」と述懐。レズビアン役という難しい役どころだったが、「中田監督は常に丁寧で細やかで穏やかで、撮影に臨む自分の支えとなって頂きました」と全幅の信頼を寄せている様子だ。
一方の中田監督は、飛鳥について「ロマンポルノの主演女優には、まずルックスの美しさが必要です。飛鳥さんはただ美しいだけでなく、現代的な女性の空気感をまとっており、さらにこの役を絶対につかみ取るんだという強い意志を感じる瞳が印象的でした。オーディションで初めて会った時に主人公のはるかは、彼女以外に考えられないと感じたのを覚えています」と絶賛。撮影を終えたいまは、「はるかの持つ傷つきやすさや一途さ、激しさを飛鳥さん自身がもつ素質を生かして演じ切ることで、現代女性としての心の震えを繊細に表現してもらえたと思っています」と太鼓判を押している。
「ホワイトリリー」は、傷ついた過去を慰め合うように寄り添って生きてきた、はるかと登紀子。2人の秘密に踏み込んできた男・悟によって、それぞれの愛が暴走を始める。同プロジェクトの各作品は、今冬に東京・新宿武蔵野館で順次公開予定。