フジテレビ系「SMAP×SMAP」終了 隠せぬ不協和音「番組成り立たない」
SMAPが12月末で解散することに伴い、グループ唯一のレギュラー番組、フジテレビ系「SMAP×SMAP」(月曜午後10時)も年内終了で調整中であることが13日、分かった。
夏に入りグループに休業話が持ち上がった際、事務所側と局側が番組存続について協議。双方とも「休業ともなれば、月数回の収録は不可能」と判断したようだ。1月の解散騒動直後、制作の関西テレビ(カンテレ)の福井澄郎社長は「グループが存続する限り、番組も続ける」と発言した。「スマスマ」は1996年開始し番組は20周年。解散という不可抗力で、記念イヤーにやむなく終わることになる。
全員がそろう唯一の場でもメンバー間の不協和音は目に見えて明らかだった。楽屋が別々だったり、普段も全員で仲良く談笑といったことはあまりみられない。それは別として、仕事はきちんとこなす“大人”のグループだったが1月の独立騒動以降、大人の対応もできない場面も増えた。同局関係者によると、木村拓哉(43)が話題を振っても他メンバーがまったく乗らず、しらけた雰囲気が漂うこともあったという。
目に見える亀裂に対し、番組スタッフは「メンバー全員でのトークが成立しない。番組が成り立たない」と頭を抱えていたという。不協和音を感じさせまいとするファンへの配慮なのか。1月に同番組で解散騒動に関する公開生謝罪後、近年は公開収録制だった人気コーナー「ビストロSMAP」にファンを呼び込むことは1度もなかった。
3月に中居が司会を務めたNHK総合「震災から5年 “明日へ”コンサート」で全員で生歌唱後、グループ活動は「スマスマ」だけ。フジテレビ系「FNSうたの夏まつり」や中居が司会を務めたTBS系「音楽の日」などの夏恒例の歌番組にも出演しなかった。明日15日は緊急生放送は行わず、通常通り進行する。
大みそかのNHK紅白歌合戦には、昨年までに23回連続出場。今年も出場が確実視されており、紅白がSMAP最後の活動の場になる可能性が高い。