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一瞬で嫌われる言動 – ワーストランキング

pr_master_703 仕事メールに顔文字、会議中のケータイ、ご馳走してもお礼なし。この中で最もバカにされるのはどれ? 上司や部下など社内の人、お客様や協業パートナーなど社外の人。それぞれの相手からバカにされる振る舞いがわかった! 

 今回のアンケート結果から、くっきりと浮かび上がってきたことがある。それは敬語や礼儀作法など、いわゆる表面的なマナーを守ることより、周囲の人たちを不快にさせない気配りができることや、うまく人間関係を築ける能力のほうが重視されていることだ。

 これにはさまざまな理由があるだろうが、一つに産業構造の変化があるはずだ。昭和の時代は、機械相手に働く製造業などに従事する人が3人に1人いたが、いまでは4人に1人にまで減っている。一方で、金融、不動産、販売、流通、情報サービスなど、広い意味でいえばサービス業に属する人が、7割を占めるようになった。

 しかも同じ製造業でも、仕事の中身は変化している。工場が海外に移転したために、国内では機械相手の仕事が減り、感情を持つ人と人とのやり取りで成り立つ仕事が中心になった。つまりいまの時代、ほとんどの人がいわゆる「感情労働」に従事しているのだ。

 それにともなって、マナーや作法の丸暗記ではなく、相手の個性やシチュエーションによって臨機応変に対応するといった、さらに高度な礼儀正しさが求められるようになったのである。

 また求められるマナーの中身も変化している。たとえば最近は真夏にネクタイを締めた男性をあまり見かけなくなった。ほんの10年前までは猛暑でもネクタイをしなければ失礼とされていたのに、いまやネクタイをして取引先に行くと、先方が「ノーネクタイですみません」と謝るほどである。

 ハード面の変化も影響しているだろう。たとえば電話。仕事相手と携帯やメールで直接連絡を取り合うことが増えたため、会社にかかってくる電話の取り次ぎが下手でも昔ほど問題視されなくなった。

pr_master_704 さらに働く人の価値観も多様化している。許せない「行動」の2位に「上司にはぺこぺこし、部下には威張る」が入っていることに注目してほしい(図を参照)。男性中心で全員が組織内での出世を目指していた時代は、上役に取り入るのは当たり前だった。

 しかし職場に増える女性や最近の若手など「出世がすべてではない」と考える人には、それが見苦しい姿に映るのだろう。そもそも出世など関係ない非正規雇用者も4割まで増加。つまりこれからは上ばかり見ている「ヒラメ社員」ではまずいということだ。上も下も横も見ながら、全方位の人たちと協調していかなければならない。結局のところ、いま問われているのは共に働く人とうまくやっていこうとする姿勢そのものなのだ。

【最終更新日】  2016年2月9日(火)

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