東京・歌舞伎町で外国人観光客に暴行を加え、奪ったカードで飲食代金を不正に請求したとして、警視庁組織犯罪対策２課などは1日までに、強盗と電子計算機使用詐欺の疑いで、飲食店経営ワデイウク・シルベスタ・イケナ容疑者（42）＝東京都新宿区下落合＝らナイジェリア国籍の男4人を逮捕した。4人は容疑を否認しているという。

4人の逮捕容疑は昨年5月28日午前０時ごろ、新宿区歌舞伎町のビル1階で観光客の米国人男性＝当時（23）＝に「案内看板にひびを入れた」と因縁をつけて暴行を加え、奪った2枚のクレジットカードを使って同ビル4階のワデイウク容疑者が経営する店で飲食代金として計21万円を決済し、不法な利益を得た疑い。

組対2課が内偵捜査で「不自然なカード決済がある」との情報をつかみ、周辺の防犯カメラの映像などから確認した。米国人男性は被害を申告せず帰国したため、今年4月に捜査員を米国に派遣。米連邦捜査局（FBI）の協力を得て、被害者から暴行の状況などの説明を受けた。