「出前館」創業者、自社株相場操縦罪で在宅起訴 残ったのは借金10億円
ジャスダック上場で日本最大級の宅配サイト「出前館」を運営する「夢の街創造委員会」(大阪市中央区)の株式をめぐる相場操縦疑惑で、東京地検特捜部は15日、金融商品取引法違反(相場操縦)罪で同社創業者の花蜜伸行元社長(46)を在宅起訴した。花蜜被告は産経新聞の取材に「友人15人から10億円を借りて30億円分の株を買ったが、パワーゲームに負けて全株を強制売却され、10億円の借金だけが残った」と話した。
花蜜被告によると、株を買い進めたところ、意図的に株価を下げようとする動きが見え始め、株価が急激に下がったため、信用取引で30億円分の株を買って対抗。証券会社の担当者から教わり、株価が下がらないようにしていたという。
花蜜被告は当初「違法ではないと思っていた」と犯意を否定していたが、その後「まずいとは分かっていたが、法令順守の意識が弱かった」と認めたという。
起訴状によると、花蜜被告は知人女性(45)と証券会社元社員の男性(47)と共謀し、平成25年7月~26年5月、「夢の街」の株式について、売買注文を同時に出す「仮装売買」や大量の買い注文を入れるなどして株価をつり上げたり、固定したりしたとしている。
証券取引等監視委員会は14日に花蜜被告に加え、知人女性と証券会社元社員の男性も刑事告発したが、特捜部は関与の度合いが低いとして2人については起訴猶予処分とした。
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【最終更新日】 2016年6月16日(木)
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