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SMAP騒動 誤解が生んだ2つの独立話

book_005 紆余(うよ)曲折を経て分裂を回避したSMAP。スポニチ本紙のスクープで明るみに出てから、海外でも報道されるほど注目を集めた騒動は、メンバー同士の誤解が生んだ悲劇だった。その背景には、芸能界最大の勢力を誇るジャニーズ事務所の内部で現実味を帯びてきた「次期政権」への委譲があった。

結果的に女性マネジャーの巻き添えになった4人、一時孤立した木村拓哉(43)も、全員が被害者。誤解が誤解を招き、最悪の結果を招く可能性があった。騒動はなぜここまで泥沼化したのか。6日間にわたって1面スクープを続けてきたスポニチ本紙だけが知る全真相を明かす。

昨年8月から5カ月にわたって水面下で続いてきたこの問題には、実は2つの全く異なる独立話があった。

まず浮上したのは円満独立だった。メリー喜多川副社長(89)が藤島ジュリー景子副社長(49)を事務所の次期社長に就任させたいという意思がある中で、8月、ジュリー氏との確執がささやかれていた女性マネジャー(58)を、SMAPと一緒に独立させる話が持ち上がった。ただ、事務所と確執もないのに退社することは筋が通らないと感じた木村だけ同調せず、立ち消えとなった。

これで終わったはずだった。だが、女性マネジャーが木村さえ口説ければ独立できると水面下で独立工作を活発化。しかし、独断で木村やSMAP全員をNHK紅白歌合戦の司会に入れようとしたことをメリー氏が知り、「SMAPを連れて出ていけ」と激怒した。

これを受け12月、メンバー全員にあらためて意思確認。女性マネジャーの“暴走”が原因の追放的な意味合いを持った退社の話とは分からずに、中居正広(43)ら4人は8月の時と変わらず独立する意思を示した。これによって4人は自らの意思に反し、女性マネジャーと同じ“謀反人”とメリー氏に見なされてしまった。

女性マネジャーからの説明だけで全体像を把握していなかった4人は自分たちが突然置かれた立場におののき、この状況に立たされた原因が、残留を選んだ木村にあると考えるようになった。

【最終更新日】  2016年2月4日(木)

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