クールジャパン機構「築地銀だこ」11月にもドバイに進出へ
日本の食文化を世界に発信しようと官民ファンドのクールジャパン機構の後押しで「築地銀だこ」が中東に進出することになった。
クールジャパン機構は約3億円を出資し、中東や北アフリカなどイスラム諸国に日本の外食や小売り産業が進出することを支援する枠組みを20日に発表した。その第一弾として、「築地銀だこ」などを展開する株式会社ホットランドと契約し、アラブ首長国連邦のドバイに11月にも1号店をオープン。その後、サウジアラビアやバーレーンも加えた6か国に5年間で35店舗を展開する方針。
クールジャパン機構の杉内信夫執行役員は「中東から日本への観光客が増え、日本食への関心が高まっている。お酒を飲まない分、日本のスイーツもニーズがあり、今後どう支援するか検討したい」と話している。
クールジャパン機構
登記社名:株式会社海外需要開拓支援機構
住所:東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー17F
根拠法:株式会社海外需要開拓支援機構法(平成25年法律第51号)
日本の生活産業分野の海外展開を支援するための官民ファンド。株式会社海外需要開拓支援機構法(平成25年法律第51号、通称クールジャパン法)に基づいて2013年(平成25)11月設立。
登記社名は株式会社海外需要開拓支援機構で、英語名はCool Japan Fund Inc.。
ジャパンブランドとよばれる日本独自の商品やサービスの多くは、個性的な中堅企業や小規模な製造業者によって支えられている。こうした企業や業者が海外市場に進出する場合、初期段階の資金調達や海外顧客へのアピールなどを単独で行うのはむずかしく、リスクが大きい。クールジャパン機構は、このようなリスクを伴う資金を負担・管理しながら企業や業者の海外進出をサポートすることで、海外での日本独自の商品やサービスの展開を目ざしている。
設置期間はおおむね20年間。発足時の出資金は375億円で、うち民間出資が15社で75億円。所在地は東京都港区六本木。