米テスラ、自動運転で初の死亡事故、当局も機能調査
米道路交通安全局(NHTSA)は30日、米電気自動車メーカー、テスラモーターズの乗用車が自動運転機能作動中に死亡事故を起こしたとして調査を始めたことを明らかにした。自動運転機能の事故時の作動に問題がなかったか調べる。米メディアによると、自動運転機能作動中の初めての死亡事故とみられるという。
NHTSAによると事故は5月7日、米南部フロリダ州の高速道路で発生した。自動運転機能を作動させて走行中のセダン車「モデルS」の前方に、横切るようにトレーラーが進入。テスラによると、強い日差しのため運転手も自動運転機能もトレーラーを認識できず、ブレーキが作動しないままトレーラーに潜り込む形で衝突。運転していた男性が死亡した。
テスラの自動運転機能はセンサーなどで周囲を把握し、高速道路で指定通りに車間距離や速度を保って走行する。同社は運転手にハンドルを握るよう求めており、完全な自動運転ではなく操作を支援する。同社は「運転手は完全に車両を制御でき、責任は運転手が負う」としている。日本でも1月、国土交通省の承認を得て自動運転機能用のソフトウエア配信を始めた。
同社によると、自動運転機能は1億3000万マイル(約2億キロ)の走行実績があり、死亡事故は初めてといい、今回は「非常にまれな状況だった」と指摘。「機能は改善しているが完全ではなく、運転手は常に警戒が求められる」との声明を出した。
問題が見つかれば調査の段階を上げ、リコール(回収・無償修理)に発展する可能性もあるが、NHTSAは現時点では「欠陥があるともないとも解釈されるべきではない」としている。
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【最終更新日】 2016年7月1日(金)
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