2016年 第24回参議院議員選挙 選挙結果
参院選は11日早朝、改選121議席が確定した。自民党は56議席、公明党は14議席、おおさか維新の会は7議席で、3党の獲得議席は計77だった。3党など改憲に前向きな非改選議員88人と合わせ、改憲勢力は憲法改正案の発議に必要な参院(定数242)の3分の2(162議席)を上回る165議席となることが確定した。
与党は2014年衆院選で3分の2超の議席を得ており、衆参両院で改憲発議が可能となった。
自民党は比例代表で13年参院選を1上回る19議席を獲得。無所属で神奈川選挙区で当選した中西健治氏を追加公認したが、獲得議席は56で、27年ぶりに単独過半数を回復する57議席に1議席及ばなかった。公明党は改選9議席を上回る14議席を獲得した。
民進党は比例代表で13年参院選(当時は民主党)の7議席を上回る11議席を獲得。全体でも13年の2倍近い32議席を獲得したが、改選46議席は下回った。
おおさか維新の会は改選2議席を大きく超える7議席を獲得。共産党を上回って「改選第4党」になった。共産党は改選数から倍増の6議席を獲得。社民党と生活の党は比例代表で1議席を獲得した。
18歳51%・19歳は39%…低かった投票率
18歳は51.17%、19歳は39.66%で、18歳と19歳を合わせた投票率は45.45だった。高校などで主権者教育を受ける機会の多い18歳と、大学生や社会人が多い19歳で、差がある傾向が明らかになった。
総務省の抽出調査によると、参院選での20歳代の投票率は1992年以降、20~30%台にとどまっている。今回の18、19歳の投票率は、過去の選挙の20歳代よりは高い水準と言える。
調査は、47都道府県それぞれから、おおむね4投票区を抽出し、18歳、19歳の投票率を調査した。抽出された18、19歳の有権者数は計1万14800人で、当日有権者数の0.01%。18歳より19歳の投票率が低い理由として、大学進学などで親元を離れながらも、住民票を移さず投票にも行かない人がいるとの指摘もある。
一方、読売新聞社の調べでは参院選全体の投票率は54.70%(選挙区選)。全体の投票率は前回2013年参院選を2.09ポイント上回ったものの、参院選では過去4番目に低かった。調査方法が異なるため、単純比較はできないが、18歳、19歳の投票率が全体に比べ低い傾向にある。