使える店が少ない、使うメリットがわかりにくいなど、これまでのイメージを覆すデビットカードが続々と登場中。浪費を防ぎ、家計が管理しやすくなるといった固有のメリットが、今年になって見直されてきた。

家計管理のしやすさは大きなメリット

　支払いに使うと、銀行の預金口座から購入代金が引き落とされるデビットカード（下図参照）。10年以上前に始まった国内初の「J-Debit」の利用は低迷したままだが、その後、VISAが加盟店で使える新タイプを発行。さらに、三菱東京UFJ銀行が、メガバンクで初めてVISAデビットを発行し、利用金額に応じたキャッシュバックを始めたことで、人気に火がついた。

　以後、JCBが同じく加盟店で使えるタイプの発行を開始。この、いわば第2世代の登場によって、ユーザー数が大きく拡大し、今では、ポイント還元率がクレジットカードと同等のものが続々登場している。

「基本的に、預金残高の範囲内でしか利用できないので、家計の管理がしやすい。私はクレジットカードを持っておらず、三菱東京UFJ銀行と楽天銀行のデビットを使い分けてます。海外でも使えるため困りません」

　ついクレジットカードを使いすぎてしまう人は、家計管理のためにもぜひ検討してほしい。

〈デビットカードが今、注目されている理由〉

クレジットカードが使える店ならほぼ使える
利用金額に応じてポイントが付くものが登場
口座残高までしか使えないので家計管理がしやすい

デビットカードでの商品購入時の決済の流れ

【デビットカードの歴史】なぜ「J-Debit」は普及しなかったのか？

2000年3月に始まった「J-Debit」は、多くの銀行が参加したが、加盟店が伸び悩み利用低迷。2013年11月に、VISA加盟店で使える国際ブランドデビットカードを三菱東京UFJ銀行が発表したことで、認知度が一気にアップした。

お得＆利便性の高いデビットカード

カード会社	種類	審査	ポイント還元率	年会費	特典
楽天銀行	JCB	無	1.0%	永年無料	JCB加盟店で還元率1％ 利用金額100円につき楽天スーパーポイントが1ポイント貯まる。楽天市場ではポイント2倍。 【楽天スーパポイント】 100円につき1ポイント 1,000円につき10ポイント
	入金手数料	3万円以上：無料・3万円未満：216円～
	出金手数料	すべての取引：216円～
	※ハッピープログラムに参加で回数が変更になります。 ※新規入会で1,000円以上ご利用で楽天スーパーポイントを500ポイントプレゼント中
楽天銀行	GOLDVISA	無	1.0%	3,086円	Visaゴールドカード特典 海外利用サポート 24時間日本語Visaのサービス 【楽天スーパポイント】 1,000円につき5ポイント
	入金手数料	3万円以上：無料・3万円未満：216円～
	出金手数料	すべての取引：216円～
	※ハッピープログラムに参加で回数が変更になります。 ※新規入会で1,000円以上ご利用で楽天スーパーポイントを500ポイントプレゼント中
楽天銀行	VISA	無	1.0%	1,029円	【楽天スーパポイント】 1,000円につき2ポイ
	入金手数料	3万円以上：無料・3万円未満：216円～
	出金手数料	すべての取引：216円～
	※ハッピープログラムに参加で回数が変更になります。 ※新規入会で1,000円以上ご利用で楽天スーパーポイントを500ポイントプレゼント中
ジャパンネット銀行	VISA	無	1.0%	無料	モール経由で1％を還元 家電量販店やYahoo!ショッピングが参加するモール経由の買い物は1％分をキャッシュバック。 【ファミマTポイント】 200円につき1ポイント
りそな銀行	VISA	無	0.5%	1,080円	JALのマイルが貯まる 利用金額200円につき1マイル。年会費は2年目から有料だが、年1回以上の利用で500マイル。
ソニー銀行	VISA	無	0.5%	無料	外貨預金の残高などに応じて、キャッシュバック率が通常の0.5％から最大2％にまでアップする。
	入金手数料	何度でも0円
	出金手数料	月4回まで0円 イオン・セブン銀行は何度でも0円
イオン銀行	VISA	有	0.5%	無料	利用時に万が一口座残高が不足した場合、10万円まで立て替えてくれる。ショッピング保険付き。

【選択】
すでに口座開設済みの銀行にデビットカードがあれば有力な選択肢。それがなく、口座開設と併せて作るなら、お得度から言えば、楽天銀行（JCB）、銀行としての総合的な使い勝手の良さなら三菱東京UFJ銀行に軍配。楽天銀行のVISA版は還元率0.2％、年会費1029円なので要注意。