イオンの従業員マスク禁止は感染管理的には問題があるのか?
今年はインフルエンザの流行が例年よりも早く、この年末年始にも流行のピークを迎えようとしています。
地下鉄内や街中でもマスクを着けている方を多く見かけるようになってきました。
そんな中、イオングループの従業員が接客の際にマスクを着けることを禁止されたというニュースがあり話題になりました。
従業員への案内文には、「接客時におけるマスク着用は、顔の半分を覆い隠してしまうため、お客様にとって表情がわかりにくく声も聞こえづらくなるため、お客さまとの円滑なコミュニケーションの妨げになります。また、風邪や体調不良のイメージを持たれ、不安を抱かれる場合があります」などと書かれており、今後は原則としてマスク着用を禁止するとしている。
このニュース、見出しに「風邪の予防もできないのか」とありますが、そもそもマスクを着用することで風邪やインフルエンザを予防することはできるのでしょうか?
イオングループが、接客時のマスク着用を原則禁止をした事で、Twitter上ではさまざまな批判が寄せられています。
イオングループは、マスクを着けていると声が聞こえづらい、表情がわからない、イメージが悪い、などの理由で、この方針を導入したそうです。また、風邪や花粉症などの場合は上長にの許可があれば例外とするそうです。
特に、風邪やインフルエンザが流行っているこの時期に不特定多数の人間と接する店員に、何の防御策も取らせないことへの不満が大きいようです。また、マスクするなと強要することに「パワハラだ」とする声も。
空気感染だけでなく、飛沫感染の予防にもなるマスクを“着用させない”としたイオングループの判断に反対意見が多く見られました。また、病気や花粉症の人でも、マスク着用に許可が必要となるのは「パワハラだ」という声もあります。
イオングループ:「接客時におけるマスク着用は原則禁止いたします」
これは、先週、大手スーパー「イオン」が従業員に通達した新ルール。衣料品・雑貨コーナーなどで働く従業員らのマスク着用を、原則禁止とした。
着用が認められるのは、咳(せき)がひどい、花粉症などの場合や、食品加工担当者が売り場で接客するケースなどだという。
理由は、「サービス業として、ごく当たり前の身だしなみについてのものだと思っている」
また、「マスクをしながら接客するのは失礼だ」などと、客からクレームを受けるケースがあり、こうした際、ルールがあれば、明確な理由を答えられるとしている。
しかし、この通達に一部の従業員から不満の声が上がっている。
マスク原則禁止に不満 イオン靴売り場・現職従業員「正直、辞めたいなと思いました」
女性はイオンの靴売り場の従業員。これまで、スタッフの半分ほどがマスク姿で接客業務をしていたという。
マスク原則禁止に不満 イオン靴売り場・現職従業員「人が(売り場を)行き交う中でのせめてもの予防の一環としてマスクを着けているだけだったので、理解できないです」
「マスクは感染症予防に必要」だと主張。
イオンによると、家族に受験生がいるなどの理由であれば、上司が認めた上で、着用できるという。