診療報酬詐欺で逮捕のタレント女医・脇坂英理子被告、夜の街で豪遊
診療報酬詐欺の有罪確定でタレント・脇坂英理子医師(37)が医業停止3年
2016年9月30日
厚生労働省は30日、医道審議会医道分科会の答申を受け、医師15人、歯科医師15人の計30人への行政処分を発表した。免許取り消しは1人、1カ月~3年の業務停止は29人。厳重注意は14人。処分の発効は10月14日。
免許取り消しは、医師の立場を利用して女性従業員にわいせつな行為をし、有罪が確定した秋葉原眼科・歯科(東京都千代田区)の木村憲治医師(69)。診療報酬を水増し請求し、詐欺罪で有罪が確定したタレントの脇坂英理子医師(37)は業務停止3年。ほかの主な処分は次の通り。(呼称略、所属は当時)
【業務停止3年】
● 防衛医大・福森崇之=麻薬取締法違反など
● 大阪大病院・加藤喜久=麻薬取締法違反
● 群馬大病院・岡宮智史=器物損壊など
● 岡本均=詐欺
診療報酬詐欺、“タレント女医”に有罪判決
2016年7月12日
「刑事責任は相当重いが反省している」。医師でタレントの女が、診療報酬をだまし取った罪に問われた裁判で、東京地裁は懲役3年に執行猶予の付いた有罪判決を言い渡しました。
「お店でワーと使う。みんなでリムジンパーティーしたりとか」
「(店で使った最高額は)たぶん700(万円)ぐらいかな」(番組出演時の脇坂被告)
ホストクラブでの豪遊ぶりを自慢げに語っていた女。“タレント女医”としてテレビ番組などに出演していた脇坂英理子被告(37)です。ホストクラブに投じた金の一部は、“診療報酬”をだまし取ったものでした。
脇坂被告は2012年からおととしにかけ、自分のクリニックで診療回数を水増しし診療報酬およそ155万円をだまし取った詐欺の罪に問われました。
「借金があり、自由に使えるお金がなく、目の前のお金が欲しかった。何度もやめようと思ったが、クリニックが軌道に乗るまでと思っていた」(脇坂被告)
これまでの裁判で脇坂被告は起訴内容を認めたうえで、「得た金はプライベートで使ったわけではない」と主張。しかし、検察官から追及されると・・・
「2013年に引き出された665万円については」(検察官)
「それは遊びに使っちゃいました。飲み代です」(脇坂被告)
12日の判決で東京地裁は、事件について「架空診療の患者役や紹介者など多数の者が関与した組織的な犯行」だと指摘。そのなかで脇坂被告は、「医師の知識を生かして虚偽のカルテを作成するなど中心的な役割を果たしていて、だまし取った金の5割を分け前として得ていた」と指摘しました。
「刑事責任は相当重く実刑も十分考えられるが、反省し被害弁償している」(裁判官)
東京地裁が言い渡したのは懲役3年に執行猶予4年が付いた有罪判決でした。逮捕以来、およそ4か月ぶりに勾留を解かれた脇坂被告は午後5時すぎ、無言で東京拘置所を後にしました。
住吉会系暴力団組長らが診療報酬を不正に受給していた事件で、警視庁は、美容クリニックで診療報酬をだまし取ったとして、タレントで医師の女らを逮捕しました。
「ホストは店で輝いて、舞台があって、彼らは俳優さん」
歌舞伎町のホストクラブでホストに囲まれ、ご満悦の女。9日、警視庁に詐欺の疑いで逮捕されたタレントで医師の脇坂英理子容疑者(37)です。脇坂容疑者は、仲間と共謀し、2012年11月ごろからおととし9月ごろにかけて、東京・目黒区などの美容クリニックでニンニク注射などを無料で行ったうえで治療回数を水増し請求し、患者14人分の診療報酬合わせておよそ155万円をだまし取った疑いが持たれています。
東京女子医科大学を卒業後、2012年にクリニックを開いた脇坂容疑者。しかし・・・
「(病院の先生は)女の人みたいだが、あまり姿を見なかった。お客さんを見たことがないような気がする」(クリニックを知る人)
おととし11月にはクリニックを閉院。一方で、「タレント女医」としてテレビのバラエティ番組などにも出演し、派手な暮らしぶりが話題となっていました。
「お店でわーと使う。みんなでリムジンパーティーしたり」
「(店で使った最高額は)多分700(万円)くらい」(脇坂英理子容疑者)
取り調べに対し、脇坂容疑者は「弁護士が来るまで話しません」などと供述し、容疑を否認していますが、およそ2年間に合わせて6900万円を不正請求したとみられています。このクリニックでは、正規の診療による受給はほとんどなかったということです。
一連の事件をめぐっては、住吉会系暴力団組長・三戸慶太郎被告(50)が歯科医院の元院長らとともに診療報酬などをだまし取ったとして逮捕・起訴されていて、警視庁は、だまし取った金が暴力団の資金源になっていたとみて、詳しく調べています。
ウーマン村本、不正請求の片棒かつぐところだった 治療受けずに「保険証もってこいって」
お笑いコンビ・ウーマンラッシュアワーの村本大輔が、かつて診療報酬不正受給詐欺の片棒をかつがされかけた体験を10日、ツイッターで明かした。
美人女医の脇坂英里子容疑者の逮捕で話題を集めている診療報酬不正受給詐欺。患者の保険証を利用して診察回数を水増しし、診療報酬を請求するもので、村本は今回の事件の報道を見て思い当たることがあった。
「そういや、昔、バイト先に整体院を開業する人がいて開業したら施術受けなくていいから保険証もってこいって言われたな」と、まさに詐欺のお手伝いそのもの。
今になって不法行為に荷担するところだったことに思い至り、村本は「いかなくてよかった」と胸をなで下ろしていた。