第155回「芥川龍之介賞」と「直木三十五賞」の選考会が行われ、19日夜、結果が発表された。

　純文学短編作品に贈られる芥川賞を受賞したのは村田沙耶香さん（36）の「コンビニ人間」（文學界6月号）。物語の舞台はコンビニエンスストア。世間の常識からずれ、社会に居場所がない主人公がコンビニという居場所を見つけ、普通の人間として生きていく物語。村田さんは初のノミネートでの受賞となった。

　また、大衆文学作品に贈られる直木賞を受賞したのは荻原浩さん（60）の「海の見える理髪店」（集英社）。失って初めて知る後悔の念と心の痛み。何かしらの欠落や後悔を抱えながら生きる家族のはかない日々を描いた短編小説。荻原さんは5度目のノミネートでの受賞となった。

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