Twitterがタイムライン変更を発表 アルゴリズムを導入
Twitterが部分的にツイートの並び順を変える。ユーザーの好みや関心をアルゴリズムがはじき出し、一部のツイートを優先的に表示する。
Twitter社が2月10日午後11時に発表した。仕様変更については、BuzzFeed Newsが6日に伝えていた。
ユーザーがTwitterをひらくと、画面上部に、関心に合わせたツイートがいくつか並ぶ。
画面を引き下げてリフレッシュすると通常の並び順に戻り、新しいものから時系列に並ぶ。オプションで選べるようになる。
アルゴリズムによる仕様変更は、Twitterをあまり使っていないユーザーには大きく、ヘビーユーザーには小さく感じられるように設計される。というのも、より多くのユーザーにとってTwitterを使いやすいものとする一方、ヘビーユーザーの使い勝手を悪くしないためだ。
BuzzFeed Newsが昨年7月に伝えたように、タイムラインに大量のツイートが流れることで、ユーザーが重要なツイートを見逃してしまうことがTwitterの課題となってきた。Forrester ResearchのNate Elliot主席アナリストは「(タイムラインは)すごくよかったが、ガラクタも巻き込んでしまっていた」と指摘していた。
アルゴリズムを導入することで、これまでユーザーが見逃していた重要なツイートを探しやすくなる。Twitterをみていなかった時間のツイートをトップに表示する「あなたがいない間」機能も本質的には同じといえる。
新機能は拒否もできるが、ユーザーはデフォルト機能を使い続けることが多い。例えば、Facebookはニュースフィードを「ハイライト」か「最新情報」のどちらかを選べるようにしているが、「最新機能」はあまり使われていない。
2月6日にBuzzFeed Newsがタイムラインの変更を伝えると、#RIPTwitter(Twitterよ安らかに眠れ)というハッシュタグを使って、時系列を変えることへの反対の大合唱が始まった。
こうした炎上をみたTwitterのジャック・ドーシーCEOが反応。自らのツイートで以下のように述べた。
「やあTwitter! #RIPTwitter (Twitterよ安らかに眠れ)についてだが、わたしたちがユーザーの声を聞いていることを知ってほしい。来週、タイムラインを変更する計画はありません」
「Twitterはライブだ。Twitterはリアルタイムだ。Twitterはあなたがフォローしている人やコトでできている。Twitterはここにいる! よりTwitterらしくあり続けます」
「わたしはリアルタイムがいいと思っています。ライブストリームは素晴らしい。それがわたしたちです。それをもっと洗練させて、Twitterがもっとライブ感あるものにするつもりです。逆ではありません」
ドーシーCEOのツイートによって騒ぎは収まっていったが、そのツイートは変更を完全に否定したものではなかった。そして、Twitter社は10日、アルゴリズムの導入を公表した。
Twitter上では反対の声が盛り上がったタイムラインの変更だが、広告主をはじめ変更を歓迎する人たちもいる。複数の広告会社の幹部らはBuzzFeed Newsに対して、Facebookと比べてTwitterは出稿先としての魅力は劣ると認める。Twitterは慣れない人には使いにくいからだ。
Twitterはアルゴリズムの導入によって、初心者には選び抜かれたツイートを見せ、使い続けてもらうこと考えているようだ。