歌舞伎町ビル火災15年 火災跡地で遺族ら献花
飲食店の従業員や客ら44人が死亡した東京都新宿区歌舞伎町の雑居ビル火災から、9月1日で15年となる。
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44人が死亡した東京都新宿区歌舞伎町の雑居ビル火災から15年となるのに合わせ、現場のビル跡地では31日、遺族らによる献花式が行われ、花束を手向けたり、ろうそくに火をともしたりして犠牲者の冥福を祈った。
火災のあった「明星56ビル」の跡地には現在、平屋建ての飲食店が建つ。栃木県足利市の中村スイ子さん(68)は火災で長女の沙由理さん=当時(23)=を失った。好きだったというシャボン玉を空に向けて吹き、「天国でも元気にやっているかい」と語り掛けたという。
長女の植田愛子さん=同(26)=、次女彩子さん=同(22)=の姉妹を亡くした豊島区に住む母親(64)は「15年だからといって特別なことはない。元気で来られるうちは来る」と語った。
火災後、東京消防庁は避難経路などを確認するため、歌舞伎町の雑居ビルなどへの立ち入り検査を毎年実施。ビル所有者らが加盟する歌舞伎町商店街振興組合は、地元消防署と連携して講習会などを定期的に行っている。
同組合の城克事務局長(62)は「防火意識が高まっていることは間違いないが、違反を指摘されても経営者がころころ変わり、改善されないこともある」と対策の難しさを明かした。
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【最終更新日】 2016年9月1日(木)
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