実は、日経平均株価が7000円台や円高70円台に落ち込んだのは麻生政権時代です。
民主党政権時代を中傷するデマは訂正もされずに垂れ流される傾向にありますので、いちいち指摘しておくことも重要でしょう。
平気で嘘つく首相と政権がのさばってメディア弾圧が繰り返されている現状では尚更。
こういうことを言っている人がいます。
これはかなりいい成果だと評価しなければいけないものです。政権の批判しときゃ満足してる野党議員さん達が
「安倍政権で格差が広がったんだ!」
とかぬかしてるんですけど、民主党時代も十分経済格差はありました。別に3年以上あった民主党政権時代に驚くほどに格差が是正されることなんて全くありませんでした。
なのにあの3年で、とにかく、日経平均株価は下がりまくり7000円台というとんでもない数字に…。しかもアホみたいな円高が進み…確か70円台まで行きませんでしたっけ?輸出業中心の企業、どれだけ苦しかったか。
へぇ、民主党政権時代の「あの3年で、とにかく、日経平均株価は下がりまくり7000円台というとんでもない数字に…」ですか?
2008年10月28日に日経平均株価は最安値6995円をつけていますが、この時は自民党・麻生政権時代ですよ*1。2009年に入っても株価は7000円台を低迷し続け、政権交代直前の衆院が解散した2009年7月21日朝には9513円でした。
政権交代選挙翌日の8月31日朝には10608円になっています。民主政権時代になってからは大体1万円前後をキープし、ギリシア金融危機や東日本大震災の頃に8000円台に落ち込んだものの民主政権末期の2012年11月には9500円前後に戻っています。
株価だけを見るならば、民主政権は麻生政権時代の株価大暴落という負の遺産を引き継ぎ、ヨーロッパ金融危機や東日本大震災に見舞われながらも、株価を概ね9000円~10000円程度に維持する政権運営を続けたわけで、民主政権時代に「日経平均株価は下がりまくり」というのは全くの間違いです。
ちなみに円高が70円台になったのは確かに民主政権時代ですが、2011年3月16日ですから東日本大震災の影響がまず考えられるところで、民主政権のせいにするのは安直過ぎるでしょう。
円高が進んだのは2010年半ばからで90円前後だったのが2010年末には80円近くまで上がっています。これは欧州債務危機の時期に重なり、これも民主政権のせいにするのはさすがにどうかと思います。もちろん、対応できなかった点を責めることはできますが、それなら福田・麻生政権時代の株価大暴落の責任も追及されるべきでしょうよ。
民主政権時代については、ろくに調べもせず適当なデマで中傷しても構わない、という論者が多すぎますね。
まあ、「文句言いたいだけの連中」なんでしょうね。
麻生太郎
92代 内閣総理大臣
2008年9月24日~2009年9月16日(在職日数:358日)
2009年9月16日~2012年12月26日まで、民主党政権